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リヴリーオリジナル小話2 [小話]


またまた意味不な小話を書いたので、あげます(汗


今回は前回のよりも意味不ぐあいがうpしておりますので注意!w
あとモン狩りを趣味としてる人にはあまりオススメしません。
たぶん、この小話は不愉快になるかもしれませんので。
苦情とか言われても困りますから、ほんと><;

それでもオールおk!で興味ある方のみ、追記をぽちっとしてくださいな^^




2.哀




昔々、あるところに心のないリヴリーがいました。
心のないリヴリーは自分が心のないことをひどく気にしていました。
胸にぽっかり空いたまま、空っぽの空洞を毎日眺めてはため息ばかり。

「はぁ…どうして僕には心がないんだろう」

心がないので、そのリヴリーの姿もあやふやで、あるものにはトビネ見えたしアメノヒグラシにも見えました。
でも本当のところ、このリヴリーが一体どの種族でどういった形なのか本人すらわからないのでした。
たまにそのリヴリーは空洞になっている胸に腕を通して、本当に何もないのか確かめてみましたが、本当にそこには何もありませんでした。
そしてまた一つ、大きくため息をつくのです。


ある日、そのリヴリーはこの空洞があまりに虚しく寂しいので、ぴったりはまるものを探すことにしたのです。
もしかしたら、ぴったりはまるものが心の変わりになるんじゃないかと思って。
リヴリーには飼い主がいませんでしたので、ぴったりはまるもの探しの旅に出ることはとても簡単でした。
心がなかったので友達もいないリヴリーはお別れする人もいないまま、そっと住処を後にしました。
いや…、一人、そんな友達がいたような気がしましたがリヴリーはわざと気にしないことにしたのです。
あてどなく歩き続けて、リヴリーはあるものを見つけました。
それはハートの形をした珍しいdoodooでした。
それは美しい黄金色に輝き、太陽の光を受けていっそう煌く様子は大変美しいものでした。
リヴリーはさっそく自分の胸にあてがい、空洞に押し込んでみましたが、どうもうまく合いません。
そうこうしているうちにハート型のdoodooはリヴリーの空洞から簡単に外れてしまい、ころころ道を転がっていってしまいます。
慌てて追いかけると、ハート型のdoodooは誰かの足元で止まりました。
その誰かは自分の足元まで転がってきた物を拾うと、追いかけてきたリヴリーをきにすることなくdoodooを自分の胸に押し込んだのです。

「ああ、これだ、これだ。私の探していた心はこれだったんだ」

誰かはリヴリーの方を振り返って、そう言いました。
誰かはとても美しいクロメでした。
真っ黒の体と、黄水晶のような瞳。胸には今しがた押し込んだdoodooがありました。
そのdoodooはそのクロメに大変似合っていたのです。
リヴリーはうな垂れながら、仕方ない、そう思いました。

「もしかして、あなたが見つけてくれたんですか?ありがとう、私はこれでちゃんとリヴリーのクロメとして生きていけます」

リヴリーの手をぎゅっと握ってから、そのクロメはそう言うと去っていってしまいました。
そのとき、リヴリーの胸がぐっと盛り上がるような不思議な感覚がありましたが、リヴリーは今まで手を握られたこともなかったので、少し有頂天になり、気にしないことにしました。
クロメが去っていった方向とは別の道を進むことしたリヴリーはまた、道に何か落ちているのを見つけました。
それはとても大きな飴玉でした。
飴玉はリヴリーが大きな口をあけても入りきれないくらいの大きさで、綺麗な紫色をしていました。
リヴリーは食べられないなら、と胸の空洞にその飴玉を押し込んでみようとしましだが、doodooの時のようにはいかず、結局飴玉は空洞に入りきれませんでした。
リヴリーがあくせくしていると、向こうの方から誰かがやってきました。
誰かはやがてリヴリーの前に立つと、リヴリーが諦めた飴玉を引っつかみ、ごっくん、一呑みにしてしまったのです。
リヴリーがびっくりして眼を白黒させていると、誰かの前に掛かっていたもやもやが消えていきました。
そこにいたのは、体のとても大きなクロメでした。

「やぁ、君がこれを見つけてくれたのかい?ありがとう、これは俺が探していた心だったんだ」

実に嬉しそうに言うので、リヴリーはうなずくことしか出来ませんでした。
クロメは満足そうにお腹をさすると、リヴリーが来た道の方へ去っていきました。
リヴリーは心が見つからない苛立ちを感じました。
そのとき、また、胸がぐぐっと盛り上がるような不思議な感覚が起こりました。
リヴリーは胸の部分に腕をぐいっと入れてみました。
すると、どうでしょう!
あんなにぽっかり空いていた空洞が、すこしずつ、埋まっているではありませんか!

「うわぁ!うわぁ!」

リヴリーは大きな声をあげながら、その場で小躍りしました。
この空洞が埋まるってことは、僕に心が生まれているってことなんじゃないかな!
リヴリーはその考えに行き着くと、もっと嬉しくなってさらにその場でステップしました。

「これを続けていけば僕は心がないなんて言われない!友達だって出来るぞ!」

でも、リヴリーに掛かったもやもやはずっともやもやのままだったのです。



※※※※



幼い声が一息つくと、今まで体を反対側に向けたまま微動だにしなかった素っ気無い声の主がごそごそこっちを向いてきた。
幼い声が見た素っ気無い声の顔は実に不快そうで、また、眠たげであった。

「なぁ、一応聞くがそいつは本当にリヴリーなのか?」

疑心に満ちた視線を送られて、幼い声は軽く鼻を鳴らす。

「さぁて、どうかなぁ?」

「おい、俺は眠いんだ。早いとこ結末を話してくれよ」

大きな欠伸を一つ。涙の浮かんだ眼をコシコシ擦って、俺は実に眠いんだ、というような仕草をして見せた。だが、幼い声はニヤニヤ笑ったまま素っ気無い声をじっと見つめる。

「気になるんでしょ?」

「は、はぁ?」

「だから、この先、この不思議なリヴリーがどうなるか気になるんでしょ?」

そんな三文芝居したって、長年一緒にいる私にはお見通しよ、と言いたげだった。
素っ気無い声はちょっとばつが悪い顔してから、またごそごそ体を反転させた。
硬い地面に直接寝ているので、体が不平不満を訴えていたが素っ気無い声はそれを無視する術を知っていた。
薄手だが、しっかりとした小さいラグの上に身を横たえている幼い声が、小さく欠伸している。
二人の間に挟まれた魔法の焚き火の炎が揺らめく様を瞳に映しながら、幼い声はまた語りだした。
心のないリヴリーの本当の姿。本当の、存在意義を。



※※※※



リヴリーはずっと続く一本道をずっと進んでいきました。
その間に何回も心の空洞に入りそうな物を見つけていましたが、リヴリーはそれを手にとるとしばらくまちました。
そうすると、必ず、その物にぴったりの空洞を持つもやもやを持った誰かがやってきます。
リヴリーは誰かに手に持つ物を渡し、そしてお礼を言われるのをさらに待ちました。
丁寧にお辞儀する者、しきりにありがとうを繰り返す者、無言で頭を一回下げる者、いろいろいましたがそのたびにリヴリーの胸はぐぐぐっと盛り上がってはリヴリーを喜ばせるのでした。
でも不思議なことに、出会う全てのリヴリーはクロメでした。
結構な道のりの歩いてきましたが、リヴリーはここにきて、まったく盛り上がらない胸に悲しい気持ちでいっぱいになりました。
どんなに誰かに拾った物を渡してお礼を言われても、まったく空洞は埋まらなくなってしまったのです。
少し埋まった胸を優しく撫でながら、リヴリーはまた歩き出しました。
そこでリヴリーは気分を変えるために、道から外れて森の中に入ることにしました。
一本道を覆うように生い茂る森の木々を縫うように歩くと、やがて川が流れる小道を見つけました。
でも川をよく見ると、川には何かが流れているようでした。

「なんだろう?」

魚かな?、リヴリーはそう思いながら川に手を入れて、流れてくる物を掴みました。
それは骨でした。
リヴリーはぎょっとしてその骨を取り落としてしまいました。
骨はまた川に戻り、川の流れに沿ってゆっくり流れていってしまいます。
リヴリーはその骨がなんの骨なのか、なぜかわかっていました。
あれは、どの種族かわからないけれどリヴリーの骨だ!
リヴリーは怖くなってその川から離れてました。
急ぎ足で元の一本道へ戻ろうと思いましたが、なぜか行けども行けども木々ばかり。
やがてその木も生えない、不毛の地までやってきてしまったのです。
後ろを振り返ると、あんなに鬱蒼としていた森がなくなっていました。
仕方なくリヴリーはひび割れ枯れ果てた大地を歩くことにしました。
どこまでも続きそうな場所を彷徨っているうちに、リヴリーはだんだんお腹が空いてきてしまいます。
最初は頑張って我慢していましたが、やがてそれは我慢出来ないほどの欲求に変わりリヴリーを大変苦しめます。
もう頭の中は空腹でいっぱいです。
すると、胸がまたぐぐんと盛り上がる感覚がしましたが今のリヴリーには気にしている余裕などありませんでした。
自分の荒い息を聞きながら、荒れた地を彷徨っていると遠くに何かが見えてきました。

あれは…?

口はそう動いていましたが、声はもう掠れて出ていませんでした。
リヴリーはがむしゃらに走ってその何かに向かいました。
やがて近づくと、それがなんなのかわかりました。
小さい息を繰りかえす、クロメでした。
美しい黄色の目が何度か瞬かれ、近くて跪いたもやもやの掛かったリヴリーを見つめました。


ああ、君は無事だったんだね…


掠れたクロメの声、また、胸がぐぐぐんと盛り上がりました。


やっぱり君はリヴリーとして生きていけないんだよ…


クロメは必死にリヴリーの頬を撫でようと腕を伸ばしました。
けれどリヴリーに届く前に腕は力尽きて、地面に落ちてしまいます。


君は…、君の生き方ではないと、だめなんだ…


また、リヴリーの胸がむくむく盛り上がりました。
あと少しであの空洞はうまってしまうことでしょう。
でもリヴリーは空洞が埋まってしまえば、きっと大変なことになると思いました。
もう後戻りの出来ないことになってしまうと、そう思ったのです。


お腹、空いてるよね…?


クロメはゆっくりと立ち上がり、両腕を広げました。


ぼくを…おたべ…


クロメは笑っていました。
リヴリーは、自分のもやもやがどこか遠くへかき消されていくのを感じます。
最初から、リヴリーはわかっていました。
でもリヴリーとして、このクロメと共に生きる自分を捨てきれないのでした。
でも、やっぱり、リヴリーはリヴリーではなかったのです。


ぼくは…おろかなリヴリーだよ…、きみをかってにつなぎとめてしまったのだもの…


さぁ…もうえんりょはいらない…、ぼくをおたべ…、ぼくをたべて…そして……




「ほんものの、もんすたーになるんだ!」




※※※※




「おしまい」

幼い声がそういうと、まるで取り計らったかのように魔法の焚き火の効果も消え、辺りは真っ暗になった。
しばらくお互い無言だったが、素っ気無い声がまたもぞもぞ動く音がした。

「なんつう後味悪い話するんだよ…」

「…そうかな?」

素っ気無い声の言葉に返ってきた幼い声の返答は以外なものだったらしく、素っ気無い声は少し眼を丸くする。

「ある意味で、あの子は本来の自分に戻れたんだよ」

「でもよ、そいつはモンスターなんだろう?元々、リヴリーと仲良くするなんて無理だったんじゃないのか?」

それにあの最初の部分、心がないって表現はなんなんだ?
素っ気無い声の疑問は確かにその通り、幼い声はそう思い、少し躊躇ってから説明しだした。

「心がない、って表現はね、リヴリーとしての心がないってことだよ。それで、あとのクロメたちに心を返してあげるのは思い出をクロメと共に封じてる表現なの。だって本当に心がないなら、嬉しいとか悲しいとかの感情すらないでしょう?」

「…ほーん」

素っ気無い声はそう言うと、今度こそ深い眠りの中へ行こうと瞼を閉じた。一回、深呼吸して、変な夢を見ないように願いながら。
向こう側からの反応がなくなったのを感じ、幼い声も体に巻きつけているブランケットをさらに引き寄せた。

「(あの子に現実を突きつけた奴も、結果的にクロメを追い詰めた奴も、私は許すことが出来ない…よ…)」

幼い声がゆっくりと眠りに落ちてゆくとき、親友だったクロメの笑顔が一瞬浮かんだ。


ぼくね、あの子がリヴリーを食べなくてもすむようにしたいんだ!


…そんなこと、出来るかなぁ?


出来るよ!だってあの子ももうリヴリーを襲いたくないって言っていたもの、しなくちゃ可哀想でしょう?


見て!あの子、この飴玉なら食べれるって!


…やったね!他にも食べられそうなもの、見つけてこようね


あ、あのね、ぼくのこのお守り、あの子にあげようと思うんだー


…いいの?それ、あんたが前の飼い主からもらった大事なお守りなんじゃ


いいの、これはあの子と僕との心の絆の証にするんだ!


た、大変だ!モンスター狩りの奴らが!


…あの子の住処の方へ行ったの!?


…だめ!あんたが行ったら!行ったらだめだよ!!


でも、ぼく、あの子と約束したんだものっ!!



※※※※



意識が、一瞬遠くにいっていたようだった。
全身を貫くような痛み、そして胸の奥底から湧き上がってくる怒り、憎しみ。
口からは先ほど食べたクロメの血が滴っている。
大好きだった、あのクロメの。

ぎゅぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ……

悲しき叫び、その声には様々な感情が詰まっていた。
クロメと出会ったときの、驚き。
友達になろう?、そう言われたときの、喜び。
空腹を紛らわすためにクロメが持ってきてくれた飴玉の甘さ、今でも忘れない。
優しい、クロメ。可愛い、クロメ。
ぽっかり空いていた胸の空洞を埋めてくれたのは、みんなクロメだった。
リヴリーを襲い、その身を喰らうことでしか生きていけないモンスターだった自分。
そんな自分を心から嫌悪していたモンスター。
でも、クロメが隣にいてくれたからリヴリーを襲わなくてすんだ。
クロメの優しさがモンスターの飢え切った心を満たしてくれていた。
クロメと一緒にいれば、自分が本当にリヴリーになれた気がした。
でも、もう自分は後戻りできない。
大好きなクロメを食べてしまったのだもの。
モンスター狩りの放った強力な技に巻き込まれて、虫の息だったけれど。
でも、クロメに留めをさしたのは他でもない自分で。
全てが悲しみに包まれた。
クロメからもらった全てをこの身に封じよう、埋めてもらった心を取り出して、飲み込んでしまおう。

モンスターはクロメからもらった、あの美しいハート型のdoodooを口におしこんだ。
喉を通って、腹の中へ。
この腹の中にはクロメがいる。もう、それだけでいいや。
あとは何もいらない。
戻ろう、戻るんだ。あの恐ろしくて、醜いものへと。
モンスターが振り返ると、何も写さないガラス玉のような眼がいくつもあった。
モンスター狩り、飼い主に操られた可哀想なリヴリーたち。
大好きだった友達と同じ種類のリヴリーもいたが、もう何も感じなかった。
ただ、戦い、貪り、いつか死んでゆくだけ。


リヴリーになりたかった、彼の名は、オオカマキリといった。















はい(滝汗



意味不すぎて、あげるかどうか正直迷いましたw

一応補足としては、このお話の中でのモン狩りは、リヴリーの意思で行われているものではなく飼い主と通心したリヴリー(=飼い主)が遊びで行っているもの、という設定です。

まぁ、みなさんはこの話だけのオリジナル設定だとわかってくださいますよね?ね?(不安

そして、なぜか私がお話を考えると鬱というか悲惨なことになるという…(汗

いあ、次に書くのは大丈夫です!
明るいお話です!


たぶん!




逃(汗


…あ、あと、また感想いただけたら、飛び上がって天井に頭ぶつけながら喜びますですっ


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うばたま

リヴの世界観ってファンタジーでどこかダークな部分にときめきますよね。
モンリヴの関係とか生死観とかは、飼い主&リヴの数ほど沢山あるのかも。
モン狩りしていた時、私もモンモンと妄想してたのを思い出しました(´w`*)
nyarumiさんみたいな素敵な作品にできたらイイなぁ^^続きがあればぜひ!
by うばたま (2010-05-09 23:52) 

nyarumi

>>うばたまさん
ふおおお!感想ありがとうございます^^
たかがネットペットといってしまえば終わりだけど、
リヴには素敵な世界観があるので、せめて妄想の中ではそれを生かした
お話を書ければなぁ、と常々思っておりますw
…生かせてるかはちょっと疑問なんですが^^;
続き?というようなものは考えております!
暇があればぺしぺし打っているので、またそのうち^^
では、感想ありがとうございました!励みになります!!

by nyarumi (2010-05-10 09:00) 

もず

こんばんは(o´∀`)ノnyarumiさまの書かれるお話大好きです!><
前回のマウピグちゃんのお話は涙が出ました。
とても素敵な世界を持ってらっしゃるな~と読んでてその世界に引き込まれるのがとても気持ち良いです^^
絵もとても可愛くてお話も素敵で!これからもそっと影から応援しております!
お邪魔致しましたー!
by もず (2010-05-11 21:01) 

nyarumi

>>もずさん
ふおおおお!天井で私の頭がたんこぶだらけにw
感想ありがとうございます^^
こんなに褒めてもらえて、あんなつたない文章で申し訳ない気持ちでいっぱいです><
これからも、温かい目で見守ってやってください!
ありがとうございましたぁ^^
by nyarumi (2010-05-12 21:37) 

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